第九回〜『やりたいことがわからない人たちへ』読書感想文!
まず、この本の感想を述べる前に、少し私の昔話にお付き合いください。
第六回でも少し触れたのですが、、結構私、昔は考え方がひねくれてましてね……(´ー`)笑笑
まず、そもそも意思なんて呼べるようなものは持ち合わせてないし、例え自分の意思があっても、ないように振る舞ってました。
理由は簡単明快、ただただ
『自信がないから』。
自分を卑下して正当化し、楽な逃げ道を確保して行動もせずに落ち込む。
簡単に言うと『どうせ私なんか』ってやつです( 'ω';)
とにかく自己評価が低くて、やりたいことも『どうせ無理だろう』と行動する前から決めつけるタイプの人間でした。
確かにまだ学生の身分でしたから、親に反対されて『それじゃ仕方ない』と諦めることもしばしばありましたが、ほとんど粘ることもなく、親からしたら『お前の意思なんてそんなもんか』と思っていたに違いありません……笑
とにかくそういう人間だったんです。
それが『なんか違う』と気づいたときにはもう二十も半ばを過ぎた頃でした。今から遡るとだいたい2年前ってところです。
そんな『やりたいを押し殺して、みんなが納得する逃げ道に逃げては失敗して、結局与えられたものしかできない』ような人間がですよ。
『これではいけないんだ』と気づいたところで、方法が分からないのです(´-`).。oO
『なりたい自分になるにはどうしたらいいのか?』
これが頭にまとわりついて離れなくなりました。
まず、なりたい自分ってどんな自分なのか?
そこから考えていくと、『自立していて、やりたいことをちゃんと取り組んでいる自分』が結論でした。
ただ、やりたいことは山のようにありましたが、どれも言わば『理想の高いこと』であり、しかも漠然としていて、それに辿り着く方法など、ちっとも知りません。
今の仕事も、そもそも望んでいたわけではないけど、嫌で嫌で仕方ないということはない。
ただ、これがお前のやりたいことなのかと聞かれれば、頭にクエスチョンマークが浮かびます。
やりたいことかという観点で言えば『これではない』という感じ。
そんなフワフワした気持ちのときにこの本を買い、最近になってようやくちゃんと読みきりました。
この本には『やりたいことが分からない人』のパターンがいろいろと書かれていました。
読んでいて、言い当てられたような……誤解を恐れずに言えば、なんだか嫌な気持ちになることもありました。笑
ただ、最終的にこの本を読んで思ったことは、『とにかく目の前にあることを、全力でやり通すしかない』ということでした。
やりたいことがある。それはもちろん素晴らしいことだと筆者も書いておりましたが、やりたいことだけをやって過ごせる人生など、存在しないのではないでしょうか。
もちろんやりたくないこともある。
ほとんどがそうだと思います。
だけど、やりたくないこと『だからこそ』、全力で取り組もう、と言っている。
そうすることで、やりたいことをやり遂げるガッツが付く、と……
先に述べたとおり、私が今している仕事はけして自分が望んだ『やりたいこと』ではありません。
でも、やっていて良かった。
そう思えるのは、やはりこれがやりたいことにいつか繋がると確信できるようになったからです。
例え今後やりたいことが定まって、全く関係のない職種につくことがあったとしても、何かしら役に立つ知識は得ている。
役に立つ知識が全くない場合でも、今までも頑張って続けてこれたんだから、やりたいことだって続けていける、という励みにはなる。
それに、いつからか、『やりたくないこと』だったはずの仕事に、それなりの『楽しさ』をも見いだせるようになっていました。
(これに気付いたときは、ちょっとびっくりしました。笑)
さて、この本を読む前の私にとって、自分がやりたいこと……それは常に漠然としていました。
でも、実は『やりたいことなんて、最初から分かっていた』のではないかとも今なら思います。
この先、やりたいことはまだ増えるだろうし、変わってもいくと思う。
だけど、そんなときも立ち止まらずに、ただ目の前にあることを直向きにこなしながら、確実に進んでいけば良いのだと。
立ち止まっていては、ずっと見飽きた同じ景色の中で過ごすことになります。
私ももう、長い間同じ場所で立ち止まって悩み尽くしました。飽きるほど悩んで、本当に飽きました。笑
それなら先が、例え望まぬ景色でも、別の景色が見えたほうが人生は豊かになる。
そんなふうに思えました。
この本のサブタイトルは『人生にとって「仕事」とは何か?』です。
今の時代、仕事に生きがいを求めてるのは私だけではないと思います。
ですが、私はまだ道半ば。
下級魔法『どうせ〜』の使い手から、最近やっと『やってみよう』を使えるようになった中級魔法の使い手に昇格したばかりです。笑
この先の人生には沢山の困難が待ち受けてることと思いますが、『続けよう!』の上級魔法を使えるようになるまで、しばらくはお勉強の日々を過ごし、いつか来たる最高のタイミングで『やりたいこと』を実現できるように、精進します。
大変長くなってしまいましたが、読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m
また明日ね(*・ω・)ノ